9/22/2015

遺伝性疾患をもう一度考える。。。

今日は久しぶりに真面目な話題を。。。(-_-;)

犬の遺伝性疾患は今までに多くが発見されましたが、真面目なブリーダーさんたちの努力で、かなり減少方向に繋がる傾向です。特に、レトリバー種を中心とした大型犬種に多く観られる股関節形成不全は、20年前に比べて、ずいぶん減ったと言えます。
日本のそれには、ゴールデン・レトリバー・クラブ・オブ・ジャパンの初代役員たちが、大きく貢献したことを、添えておきます。JKCを動かすのには、大変な苦労でしたし、中には、この犬種の専門犬舎と謳っていた犬舎主がヤ○ザを派遣したり、嫌がらせの電話を事務局に頻繁にかけてくるなど、良いことを必死に啓蒙しようとする人達への妨害をはかり、産めや稼げやのパピーミルを運営し、利益だけを追っていたわけです。

一般のオーナーさんの知識が非常に高くなり、ある程度の検査結果を公表することが当然となった今、当時の利益追求型ブリーダーも、検査するようになりました(が、とんでもない値段なのは変わらないブリーダーもいますが。。。)

獣医学の発達もあり、健康を重視した繁殖がなされてきた昨今、ブリード・スタンダードも見直されたり、犬種を守ろうとする人々は、更なる努力を続け、その犬種の特性を残しながら、美しい(中には「??」の犬種もいますが。。。(-_-;)。。)形態を作出すべき、努力を重ねています。ですから、ブリーダー選びは、どうか、慎重に!!

しかしながら、どれだけ充分な検査をし、ブリーダーが考え抜いた結果の繁殖でも、中には、遺伝性疾患を持って生まれる仔がいます。
そういうときは、ブリーダーと充分に話し合い、お互いを尊重しながら、その仔のために充分な医療を施して上げてほしいです。
ショードッグだから、遺伝性疾患はないわけではありません。逆に、そういう疾患があるにもかかわらず、見た目は非常に美しい仔もいます。(うちのP姫のように。。。(・_・)。。)そういう仔は、繁殖には使わずに、ショーに出すという「スポーツ」を楽しんでください。

ブリーディングは、ある意味でギャンブルです。結果がどうなるかは仔犬が生まれ、育ってみないとわからないことがあります。ですから、ブリーダーは、充分な知識を得て、勉強を続けることが宿命なのです。1頭でも繁殖犬を出したなら、永遠に責任があること、充分にご理解いただきたいです。にわかブリーダーにだけは、ならないでください。

実は、今、ヨーロッパで増えている傾向にあるのが「てんかん」です。。。
以前、Pedigree dog exposed の中に出てくるボクサーのてんかんを撮影したビデオをお見せしましたが、それは、非常に苦しそうで、オーナーさんの気持ちを考えると、胸が詰まりました。

残念なことに、近年はゴールデンやフラットにも増えているのです。。。
以下は、ゴールデンの映像です。この仔はドイツで繁殖され、ドイツに住んでいます。
海外から犬の輸入をされる方、または、輸入した仔からのパピーをお待ちの方々は、よく勉強され、対処できるように知識を持ってください。ブリーダーとよく話し合うことは必須です。「病気の犬を繁殖して!!!」という発想はタブーです。ブリーダー自身も、まさか病気があったなんて思いも寄らないわけですから。そして、きちんと対応できることが本物のブリーダーということです。いい加減に対応したり、後天的なものだ!なんていうことを言うようでは、ただの「犬屋」だということです。

まずは、説明から。。。

☆☆☆☆☆☆☆


この非常に悲惨な映像は、バディと呼ばれるゴールデンレトリバーです。この仔はショータイプよりも健康であると言われるフィールド系のゴールデンです。バディは、ドイツに住んでいますが、ゴールデンに広まっている「てんかん」の発作をおこしています
てんかんは、遺伝的に継承されると考えられています。

バディの所有者レジーナさんはヘルシンキ大学で、犬のてんかんの第一人者ハンネス・ロイ博士と共同で、トソ・リーブ博士率いる大学の研究のため、資金調達を支援しようと映像を公開しています。


てんかんは、発作をおこしているときは、飼い主はどうしたらいいのかパニックになりそうですが、落ち着いて、そおっと接し、何処かにぶつかるなどの怪我のないように見守る必要があります。発作が治まると、ケロッとしてしまうので、厄介です。。。

博士たちの目的は、 各遺伝子または遺伝子を単離し、ゴールデンのための新たなDNAテストを開発することです。この映像が多く閲覧されることで、少しですが支援することができます。




愛すべき我らがリトリバーたちよ、どうか長生きしてください!!


BFN・・・・(^o^)/~~~

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