9/08/2014

信頼と情報源 その2

野暮用に追われ、Oちゃんのトレーニングやショー関係の人達との交流などに引っ張り回され、やれやれとホッとしたら、朝晩の気温は10度を超えなくなっていました。。。
ご無沙汰してしまい、すみませんでした。
やっと表題の「その2」が書ける時間が取れました。
この手の記事を書くと、日本からのアクセスが急上昇するのですけど。。。(・。・) 

2010年に出されたイギリス・フラットコーテットレトリバーのクラブであるFCRSの会報に、香港に滞在していたイギリス人夫妻がレスキューしたフラットのことが記事として載っていました。


 この仔は香港でジャーマン・シェパードたちの警護犬訓練に使われていたのです。
お分かりでしょうか? どれだけ恐い思いをさせられていたか。。。
イギリス人のご夫妻は、この仔を保護し、この仔のバックグラウンドを調べると、この仔は日本から10頭まとめて輸入されたFCRの1頭であることが分かったのです。
ちょうどその頃の日本では、動物管理法に変更があり、抱えきれないと判断した繁殖者が手放したのではないかと想像されています。

このことから、それまで以上に日本向けの犬の輸出ができないように強化されてしまったようです。それは、他の国を間に挟んでも同様に強化することにもなってしまいました。

「私の○○の孫にあたる仔が日本に行くなんて、絶対に許せない!」


と私に対しても言い切ったブリーダーがいます。。。
そして、ありとあらゆる手段をとって、イギリスの犬が輸入された諸外国から日本宛に輸出させないように働きかけています。

この週末も、フランスをふくめるヨーロッパの国々やカナダで大きなショーが開催され、そのブリーダーはジャッジのお伴で同行し、啓蒙活動をしていました。
これはフラットだけの話しではありません。イギリス系ゴールデンも同様にするように啓蒙しているのです。多くの有名ブリーダーはこの2犬種を扱うことが多いからです。

もちろん、それら諸外国のブリーダーたちもイギリスから輸入できなくなると大変なので、従うしかないようです。

私は今まで、日本へのそういった偏見をなくしてもらえるように努力してきました。
それは私にとって、何の利益もないことなのに、やはり母国ですから、信頼を得て欲しいと願ってのことです。

しかし、日本という国は閉鎖的なようです。特に英国系ゴールデン・レトリバーに関わる人々は 、とにかく隠したい!反面、英国系のゴールデンだからと自慢したい!ブリーダーは異常な高値で販売するという現状のようです。

私にも日本の情報をくださるゴールデンファンの方々がいてくださいます。
しかし、こちらのブリーダーたちも、ボケッとしているわけではなく、自ら調べると言うこともしています。そして、なぜかみなさん、私に確認してくるのです。
今の時代、情報はほとんど隠せません。日本語だって、どうにか訳して皆さん頑張っています。
だから日本のペット産業がいかなるものか、よくご存じなのです。

隠せば隠すだけ疑われています。


先日も、なんだかよく分からない英国系ゴールデンのブリーダーから、とんでもないメールが来て、こんな人が繁殖しているなら、イギリス人が堂々と日本に送るわけがないと痛感しています。
こんなことを書いてきました。希望されたのでイギリス人たちにもお見せしました。Bing、Google,Yahoo等を使って訳しているそうです。訳せるとは思えませんけど、大凡のことは分かるようです。


>あなたのような方が日本人代表のような顔をしているのが恥ずかしいです。
>典型的なバナナですよね。

>私はフラットの事も耳に入ることがあります。あなたが今回もこそこそと陰で邪魔をした事も知っています。



 
私が邪魔をした?? 誰がそんなことを言っているのでしょうね??全く逆なのに。
バナナってなんですか???(゚o゚)ヾ(--;

日本にもイギリスにも犬の保護センターがあります。
どちらも、できるだけ里親さんを探して、その仔にもう一度生きるチャンスを与えようとしています。しかし、性格や状態から、そのまま保護センターに留まれる仔は幸運ですが、どうしても殺処分という運命になってしまう仔も多いのです。日本はほとんどの場合、制限時間がありますよね。。。

あの有名なBattersea dog & cat home では、保護される仔がほとんどミックス犬ですが、現在は、違法である闘犬につかわれている犬種が8割にもなっているそうです。。。
こういう強面のワンズを連れ歩くと、肩を怒らせているように見えるのでしょうね。。。
レスキュー犬の里親さんになれる方は、とても多くなっていますが、果たしてこういうことのために繁殖された仔を引き取れる方がどれほどいるのか。。。



実は、こういう犬種を繁殖し、販売している人間が、日本向け人気犬種の輸出を請け負っているのです。血統書も偽造しています。そして、こんな人間と取引している日本側の繁殖屋も、同様。お金のためなら何でもOKなのでしょう。

そして、日本の保護犬には、大枚をはたいて、ペットショップで買った血統書の着いた犬たちがいたりします。中でも、私の大好きな犬種たち、ガンドッグは使い捨てにされている仔も多いことは、イギリスでも周知の事実 ! 
そこへ自分の繁殖犬、まして9ヶ月に達しようとしている仔を出すブリーダーは、きちんと活動しながら犬種の向上を目指す人達ではありません。

そして、どんどんお金持ちになっていく中国から要請があれば、中国に犬を輸出する日本人がいるとなれば、「その1」で並べた理由になるわけですね。。。

それでも昔よりはオーナーさん達の意識が改善され、大きく進歩していると私は信じています。あとは前進しなければいけません。

信頼を回復するには、まず隠さないこと! そして、きちんとしたクラブの元に、犬種のデータベースを作成することが、最も早道です。
ただただ流行っているから、レア物が欲しいからという自己満足で犬を飼うことを止めていただきたいです。

まずは、よいブリーダーを捜すことです。良いブリーダーとは、

高慢な態度は取らない。
犬のことは何でも一緒に考えてくれる。
縁を持って生涯親戚のようになれる。

そういう人のことです。 

この記事は、また折を見て続きを書くつもりです。



好奇心は美徳ではない。実際には、人間が持つことができる最も不道徳な願望かもしれない。」 
 -1949年 三島由紀夫著 仮面の告白より


BFN・・・・(^o^)/~~~ 

8 件のコメント:

  1. 異国を正しく理解することの難しさですかね。
    こればっかりは、正確な情報を積極的に発信していくしか解決策はないのでしょうね。
    今日こちらでは、昭和天皇実録が宮内庁から公表されましたが、果たして全てが網羅されているのか、疑問です。
    こういう点が外国人から評価されない原因だと思いますが、如何でしょう?

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    1. shio-chanさん、こんばんは〜★
      仰る通り、異国を理解すると言うことは至難の業かと思います。
      正確な情報は、その国のマスコミの腕にかかっています。残念ながら、日本のマスコミは決して一流ではないので、日本から正しく外国に伝わることはないと思います。(-_-メ)

      そうですか!昭和天皇実録が、本当に実録なら是非とも見たいです。
      私は。この宮内庁という官庁が、一番くせ者に思いますので、正直に言って、内容はあまり。。。
      アジアそのものが、欧米では性格に紹介されていませんし、性格すぎて、軽蔑されることもしばしば。。。
      大国とその国の人民に大きく進歩していただかないと、日本人はその付属民族にしか思われませんからがっかりさせられます。。。
      困ったものです。。。(-_-;)

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  2. 正確な現在の情報が~伝わってるとは~思えません・・・・
    それにしても~~2010・・・・って~つい~この前では><;
    可哀想に~1頭はイギリスのご夫婦の手で~保護されて良かったけど・・あとの仔は?・どうしたでしょう~
    この仔も恐い思いをしたでしょうね~考えただけで涙が出てきます・・・
    フラッとの性格から~人を信じていたでしょうに~
    闘犬の写真は~本当に可哀想で~胸が詰まります・・・・

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    1. ABIママさん、こんばんは〜★
      やはりそうですよね。。。(-_-;) フラットはまだマシなんですよ。。。

      はい、、、つい最近の話しです。
      あとの仔たちは、どうしているのか。。。香港は比較的良い方らしいのですけど、香港から中国本土に渡ったら、どうなったかを調べることなど出来ません。。。
      なぜ警護犬の訓練に使われてしまったのか? というか、どうしてそんなことをするのか、訳が分かりません!(`ヘ´)

      闘犬たちも、みんな全てが最初から凶暴じゃなかったはずですからね、、、人間のすることは残酷です。。。
      教養が必要なんですよね。。。

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  3. coco2014/09/10 3:10:00

    う、う~ん、考え込んでしまいますね。

    ヤッパリ愛国心もが有るので、日本の事を悪く言われるのは嫌です。
    しかし、このような事を知ると、やっぱり、言われても仕方がないかなと思います。

    命ある仔らの事を一番に考えてほしいですね。

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    1. cocoさん、こんばんは〜★

      仰る通り、すでに帰ることが なくても日本のことを悪く言われるのは気分が悪いです。
      私をイギリス人と同様に扱ってくれての発言だったと思いますが、グサッときました。。。(-_-;)

      日本の犬業界、まだまだ立て直しが必要です。イギリス系ゴールデンなどは、最たるもの!
      JKCがペット業界の一部だからです。イギリスのKCのように、犬種を重視した団体ではないからです。

      いらなくなったから、中国に輸出するって、、、お金目当てなんですよね。。。(`ヘ´)

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  4. ぷりんママ2014/09/11 6:43:00

    何度も読み返してしまいました。
    日本への輸入に闘犬種のブリーダーが介在しているということでしょうか?
    独自にルート開拓して公開しているブリーダーさんは別として、ここらあたりの事情はベールに包まれていますね。

    ブリーダー側に問題があることは分かっていますが、希望する側も言いなりのような気がします。
    自分自身がそうだったので自戒の意味を込めてコメントしています。
    見せかけの理念に惑わされず、行動を評価していかないと見極めるのは難しいです。
    英国系GRを扱うブリーダーはみなさん立派なポリシーを掲げていますからね。

    ところで日本では「犬を飼う」というと、ペットショップしか思いつかない人がほとんどではないでしょうか。
    陳列された可愛い子犬たちはどこから来るのだろう?ということに思い至ることはないようです。
    こちらの問題は需要があるため、大きな力が働かないことには解決につながらないでしょう。

    個人的には、こんな展望のなさそうな日本に居てもなんとか犬と一緒の生活を楽しんでします。
    (時間と場所・状況を考慮して)オフリードで遊んでいても咎められることはほとんどありません。
    (怒鳴られたりご注意を受けたのは4回だけ。そのうち2回は同じ人。この人たち男性には注意しません)
    3年以上毎日リードなしで運動する時間を作っていますから、確率は低いです。
    これが当たり前の権利として認めてもらいたいですが、犬をトレーニングすることすら一般的ではないので先は長いでしょう。

    日本の現状は、「ペットとどのように暮らすのか」という個人の問題から発展して、「世間一般におけるペットの役割」にまで議論が及ばない限り変わることはないように思います。


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    1. ぷりんママさん、こんにちは〜★
      この記事を読んで、愕然としてしまう方も多いようです。。。
      そうなんです。日本の言い方で言うと、ヤクザのちんぴら系の人たちです。その人たちに脅かされたり、お金をちらつかされたりして仔犬を出してしまった素人ブリーダーが数人います。
      有名処から日本に行っていると言っている人もいましたが、残念ながら、残せないと判断した仔だけです。
      ヤクザはヤクザに繋がり、ヤクザは警察にも仲良しがいたり。。。日本の現状は、まだまだ犬は物みたいです。

      >独自にルート開拓して公開しているブリーダーさんは別として
      上記のメールを送ってきたのは、そういう風に日本では思われているブリーダーの1人です。
      ごく最近にこちらのクラブに入会して大喜びしていましたが、推薦をした2人の会員は、多くの他会員から非難されています。

      ぷりんママさんは真面目で、本当に心から犬種を愛している方だと思います。
      ですから、そう簡単に良いブリーダーがみつからない日本では、ご苦労も多いと想像しています。
      ポリシーだけは立派でも、謙虚さのない、にわかブリーダーでは。。。(-_-;)

      ぷりんママさんは、良い処に触れてくださいました!
      実は、日本の犬嫌いさんたちが、こちらでも話題になっています。犬嫌いな人達の異常な行動が目立ち始め、これでは犬を運動させられないではないか!と、ビックリしている人達がいました。
      砧公園辺りの看板などは、東京に住む外国人からも翻訳つきで画像が送られてきます。
      これはペットオーナーの愛犬への躾も問題があるので、パピークラスなどを地域に設けるなどが必要ですね。
      狂犬病の注射だけではなくて、排泄物の処置は当然ですが、呼び戻しの徹底を促すことも義務づけることをしても良さそうですね。。。小型大型関係なくです!小型犬のほうが吠えたりしますしね。。。(-_^:) 
      仰る通り、日本にはペットショップが必要に思っています。ブリーダーが、あまりにも高飛車で、勉強している人には売りたがらなかったりしますしね。。。(-_-メ)

      まずは、マスコミの介入をどんどん促し、犬に対する正しい接し方などを、「お母さんといっしょ」などの番組で、永続的に毎日放送して子供にも分かりやすくすることなどで、お涙頂戴!という映画やテレビ番組ばかり作っていても、その時だけの興行成績にしかならす、何にも繋がらないのです。
      少しずつでも啓蒙活動は続けないと、良い環境にはならないと思います。

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