4/29/2013

Good luck Billy!


大型連休をいかがおすごしでしょうか?
お天気は良いが、風が強く、肌寒い。。。という便りがありましたが、体調には充分にお気をつけになって、楽しいお休みでありますように!

今日のsoundは、歌手の名前と曲のタイトルが今日の記事の内容とあまりにも一致するので、懐かしい 彼のこの曲 にいたしました。



うちのOちゃんは、生後4ヶ月の頃に「パピークラス」に行って、ちょびっとお勉強しました。とは言っても、ただ、社会性を身につけるというもので、お友達を作って、楽しく遊ぶことが多かったです。往々にして、パピークラスは、保護者さんのためのものです。

Oちゃんが通ったクラスには、盲導犬になるために「パピー・ウォーカー」に預けられ、育てられている子が数頭来ていました。
Oちゃんが家の外で初めてお友達になったのは、盲導犬になるために生まれた仔「ビリー君」というジャーマン・シェパードでした。彼はすでに6ヶ月になろうとしていましたが、耳も立たぬころで、それは可愛いシェパードでした。しかし、その資質は、たった6ヶ月でも充分に分かる物がありました。穏和で賢く、毅然としている態度。Oちゃんと遊びたいけど、クラスの後で外でだけでした。

追記:ビリー君3ヶ月のころ


そんなビリー君が14ヶ月齢となり、今週末、パピー・ウォーカーさん宅での滞在期間を終了して、本格的な盲導犬としての訓練のために旅立って行きます。
こんなに立派になりました。


シェパードとは、大変に賢いマルチポーポス(万能)犬だと思います。
頑張ってビリー!あなたならきっと立派な盲導犬になれる。
優しい素敵なオーナーさんと巡り会えますように! Good luck! Billy☆




彼は、まだ成長途中だということもありますが、ちょっと股関節が心配なんです。。。
こんなペッタリお座りをしてしまいます。。。

イギリスの盲導犬育成は、ほとんどがボランティアで行われています。ですから日本のように多額な資金は必要ありません。訓練士さん達もプロ中のプロではありますが、日本の誰かのようにイギリスゴールデンを個人で繁殖販売しているような人はいません。
もちろん、食餌や育成所の光熱費などを賄うための資金は必要ですが、一般からの寄付金で充分確保が出来ています。もちろん寄付金を募ることを怠ることはありません。

視覚障害者は、盲導犬がいるほかにも、地域のボランティアさんがお散歩などを一緒に行ってくれます。
私たちが毎日行くウィリアムソンズ・パークにも、よくいらしていて、そういうときは、お仕事を休憩させると言う意味で、盲導犬たちはフリーに走って楽しんでいます。

時々お話しさせて貰うのですけど、自由に遊んでおいで!と言ってリードを放すとき、目には見えなくてもパートナーの犬の喜びが聞こえるし、見えてくる気がすると仰っていました。
イギリスの盲導犬は、大変に大らかに生活していると言えます。
最近、いつもコメントくださる もに香さん のブログで拝見したのですが、日本の盲導犬の失踪事件があったようですね?

私はかなり昔から思っていたのですが、日本人は、盲導犬のオーナーである視覚障害者さんも、周りの健常者たちも、ちょっと犬を扱うには、あまりにも無知な方が多すぎるように感じています。
こちらでは、子供の頃から学校教育の中に動物愛護や盲導犬、聴導犬、介助犬の紹介がされています。パピーウォーカーは、仔犬を子供が沢山いる小学校に連れてきます。
子供が観るテレビ番組に、動物との接し方、そして、使役犬のことなどを充分に取り込んでいます。
マンガやゲームだけにならないように、放送局と教育関係者が努力していると言えます。
視聴率しか考えないような放送局では、何も伝わらないでしょう。(いまだにテロップをガンガン使っているのですか??)センスのないお笑い番組を放送するなら、もっと子供の躾や教育のために役立つ番組を考えて欲しいものです。それこそ資源の無駄遣いなんですからね。。。

日本は、もう一度根本から考え直す時が来たように感じます。


BFN・・・・(^o^)/~~~







10 件のコメント:

  1. ビリー君、きれいなシェパードです。
    わが家にいたレディを思い出します。メスの大人しいきれいな子でした。
    ビリー君、これから勉強をして経験を積んで、立派な盲導犬になってください。
    心からGood Luck!

    日本の事情については私も少し聞きました。
    表には出ませんが、ネットなどでは告発されていますね。
    でも、多くの盲導犬はオーナーに愛されて立派に務めを果たしていると信じたいですが...
    日本社会はまだまだ成熟しておらず、犬との関わりも幼稚です。
    それは自分を振り返ってもそう思います。本当に恥ずかしい。
    実は2年前に引っ越した実家の前の家に盲導犬がいます。
    イエローラブです。私はまだ会っていないのです、会いたいのに!!!
    母子家庭。高校生の女の子は近所の評判がよくないようです。
    父が言うには少し鳴き声が聞こえるときもあるけど、散歩はちゃんとさせているようです。
    障害者の家庭がすべて生活にゆとりのある家庭とは言えません。
    だからこそ、周りの理解と助けが必要と思うのです。
    そして、盲導犬をリタイアした子たちに、たくさんの賛辞が送られ、幸せな余生を送ってもらいたいと思います。




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    1. brighten-sさん、こんばんは〜★
      そうでしたね!brighten-sさんはシェパードの仔と生活されたことがありましたね!
      ビリー君は、まだ成長途中だということもありますが、ちょっぴり細身で、これから立派な仔になると思います。
      この犬種は、本当に何でも出来ますから、素晴らしいです。(^_^)b

      私は、ずいぶん前(90年代)に、日本の盲導犬事情を疑ったことがありました。
      その後、映画やテレビで色々と紹介されて、育てる側がもてはやされた時代があったはずです。マスコミのやり方が、かなり幼稚で杜撰だったように思えるのです。だから犬を知らない一般の健常者の意識が低いのだと思います。

      ご実家のお向かいさんに盲導犬が居るのですね? 様子を見に行く方々、どれくらいの頻度で訪問するのでしょうね。。。ご近所づきあいが上手くない過程なのだとすると、不安もありますね。。。
      仰る通り、視覚障害者の全てが盲導犬を得るチャンスがあるとは限らないようですね。。。かなりの金額がかかるのでしょうね。。。こちらでは、全ての希望者にチャンスはあるそうです。
      日本では、災害に対するボランティア活動は、かなり根付いたように思いますが、障害者に対するボランティアは、あまり活発じゃないように思います。。。
      犬はオーナーを選べませんからね。。。幸運を祈るしかありません。(v_v)

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  2. カピラ 小坂2013/04/30 6:09:00

    久しぶりにシェパードを見ました。警察犬にはシェパードは多いですが盲導犬もいるのですね(いささかむちですが?)日本での盲導犬はシェパードは好きないかと思います。偶然ですが昨日TVで日本での動物(おもにワン)の扱いなどのことが話題になっていました、もっとも話してる方々の中にはあまり詳しいことのわからない人もいましたが、年々殺傷処分される動物の数はへってるようですがでもまだまだ先の長いことです。英国と比べるのは難しいですが国民性出かでかたずけたくはなイといつも思っています。話が横にそれてすみません。いつもそちらのワン達の暮らしを見て羨ましく思ってるのでつい愚痴りました。

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    1. カピラさん、こんばんは〜★
      はい、シェパードは万能犬ですから、盲導犬も最初はシェパードしかいなかったと思います。
      ラブラドールが導入されたのは、70年代だったような?? シェパードは盲導犬第一号からですから、60年代初頭だったと思います。
      ただ、最近では、外観が強面だったりするので、お顔の優しいラブラドール、それもできるだけイエローの仔を中心に育てているそうですね。社会の犬に対する扱いが、そうさせているのだと思うのですが、残念です。。。

      仰る通り、日本での犬猫の殺処分をなくすために努力されているかたが多くなりました。
      しかし、根本を改善しなければ、殺処分はなくならないと思います。まずは「犬屋」をなくすことですし、ウィンドーでの生態販売をなくさなければ、殺処分は永遠に続きますね。。。
      カピラさんのように、大型も経験のある方は犬そのものが充分に理解出来ますから歯がゆい思いをしていると思います。
      子供の躾、学校教育、そしてマスコミが踏み込んで伝えなければいけませんよね。。。
      どうぞ!愚痴はいつでも書き込んでください!(^_^)v

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  3. アトム号はその後どうなったのでしょうか?
    私も折につけ思い出しておりました。

    きっと、心優しい方が、そっと保護してもらっていると思いたいです。

    もちろん、善良な盲導犬のオーナーさんがほとんどだと思います。

    ビリー君、あなたのオーナーさんとの豊かな生活がありますように祈っています。

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    1. cocoさん、こんばんは〜★
      そうでした、アトム号という仔でした。疾走してしまうなんて、よほどのことだと思います。。。
      盲導犬協会も、下調べがあまりにも手ぬるかったのでしょう。
      うやむやにしない方が良いと思うのですけどね。。。日本人らしい片付け方のように思えてなりません。
      そうなんです。善良なオーナーさんまで、同じように思われないためにも、しっかりと報告をするべきだと思います。

      ビリー君は、どんなオーナーさんに巡り会えるのか。。。ちょっと心配でもありますが、彼が盲導犬になったときに、もう一度会いたいです。(*^_^*)

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  4. B&Jさん、こんばんは。
    ゴールデンウイーク中日ですが、まだまだ寒い信州です。
    ビリーくんにちなんだビリージョエル。この同時期くらいに武道館のコンサートに
    行って聞いています。とっても好きでした。今どうなさっているのでしょうか?
    同じ名前のビリーくん、お仕事もして、そして楽しい犬生を生きて欲しいです。
    本当にGood luck!です。シェパード、本当に賢くてやさしくていい子達ですよね。
    わたしも我家に迎えたいと思った時もありました。ただどうもあの腰が半分落ちた
    状態がどうなんだろう?と心配でした。ビリーくんも筋肉がついて大丈夫であれば
    いいですね。
    犬に接する人の教育も環境に対する考え方も、とにかく小さな子供の時からの教育
    が大切だと思います。ゴミも捨てずに持ち帰る事、小さな時から教えて欲しいと
    思っています。

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    1. マー姉さん、こんにちは〜★
      やはり信州は東京からの行楽客で賑わっていますか?マー姉さんとおサンニンは、お忙しいことと思います!(*^^)v
      そうでしたか!ビリー・ジョエルのコンサートに行かれたのですね?懐かしいですよね〜♪
      最近でも、精力的に活動しているようです。外観は、良い感じに年齢を重ねたと言っても良いかもしれません。(*^^)v

      盲導犬とは、生まれる前から大凡の仔がその道が決まっていますから、定めなんだとは思うのですけど、こんなに従順な子ですから、是非、素敵なオーナーさんと出会って、楽しい犬生を一緒に過ごせるようにお役目を果たして欲しく思っています。
      Gシェパードは、本当に万能犬だと思います。ボーダーコリーでさえ、追いつけないほどの能力があります。攻撃しろと教えれば、噛みつくようにもできますからね。。。。お約束を守れることでも、ナンバーワンだと思います。忍耐力!!
      あの独特なジーガースタイルとも言うような腰の落ちたポーズですが、瞬発力の即効性には最適な格好なのですよ。。。ただ、歩いていてもあの形では、奇形と言えますね。。。

      股関節が気になるビリー君なんですけど。。。訓練中に股関節形成不全が発覚すれば、ペットの道が待っています。

      仰る通り、教育と親からの躾は、子供たちにとって、国語や算数よりも大切だと思います。
      最近の子供達は、優しさがなくなってきたように感じます。悲しいことです。。。(v_v)

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  5. とても偶然なのですが、私が日本で会った盲導犬の事をブログで書いた翌日 スイスでパピーウォーカーをしている友達から「そちらに行くので一緒に散歩しましょう」って電話があり、ナナと一緒に散歩しました。
    こちらの盲導犬はラブラドールやスタンダードプードルが多く なかにはMIX犬もいるようです。 シェパードは警察犬が多いです。
    日本&ドイツの盲導犬事情に詳しいとは言えないんですが、犬との生活&それを見守る周囲の環境に関しては 日本は欧米に比べ遅れていると感じます。
    くだらないお笑い番組に関しては 日本滞在中に実感しています。  まだまだ不自由な生活をしている震災被害者がたくさん居ると言うのに、早食い競争から大食い大会を放映するって同じ日本人として本当に恥ずかしいです。

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    1. もに香さん、こんばんは〜★
      そうでしたか!もに香さんにもパピー・ウォーカーのお友達がいらっしゃるのですね? スイスに近い地域ですからね、国境を越えて遊びに来てくれるのですね♪
      イギリスでは、ラブラドールとゴールデンが一番多いと思います。特に、私の住んでいる地域ではゴールデンが一番多く活躍して居るみたいです。でも、盲導犬協会の方が仰っていましたが、シェパードが一番頼れるのだそうですよ。大きな男の人でも、しっかりと誘導できることみたいですね。
      イギリスでは、故意にMIXを作るときがあります。もちろん親たちの検査や性格をしっかりとデータに残しているので、その中で交配しているらしいです。ずいぶん前に紹介したのですが、ゴールデンとフラットのMIXの仔が盲導犬になりました。ラブやゴールデンは、若干年齢が行くと覇気がなくなる仔が多いので、性格の優しいフラットを導入することで、いつまでも若々しくなるようでした。(*^^)v
      警察犬はやはりシェパードが中心のようです。嗅覚の素晴らしいブラッド・ハウンドも活躍しています。(^_^)b

      そうですか、やはりもに香さんも日本が遅れているように感じていますか。。。悲しいですよね。。。
      というか、知らないからどうしていいのか分からないのではないでしょうか?
      あの震災からたった1年と少しなのに、すでに危機感のないTV番組なのですね。。。早食い、大食い。。。(-_-;)

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