8/21/2014

信頼と情報源 その1

日本では残暑厳しいということですが、そろそろ虫の声や木々の変化が、小さい秋を表し始めるかも知れませんね! 実豊かな秋になるといいですね!
こちら、すっかり夏は去ってしまいました。。。(-_-;)
今年の秋は、大好きな季節なのに、少し寂しさを感じることでしょう。。。

さて、今日は以前から触れなくてはならないと思っていた「言いにくいこと」をあえてブログに記そうと思います。
イギリスからの犬の輸出についてです。
多くの犬種がイギリスから日本に向けて輸出されていますが、レトリバー種に関しては、ラブラドールだけが、比較的問題なく輸出されているようです。
それには、サンドリンガムという女王様直々に指導しているラブラドールの犬舎があり、そこが、比較的日本に対して友好的であるからというのがありますが、実際、イギリスにおいてラブラドールという犬種は、完璧に使役犬として扱われているのです。そして、ラブは、牛や馬と同様に扱われていると言えます。ですから、犬舎主さんやブリーダーさんたちは、需要のあるところに、充分に供給し、血を濃くしないように、良い血統を繋げるようにしています。

ところが、フラットやゴールデンはというと、有名犬舎主、有名ブリーダーは日本に出したがりません。それは何故か???

1980年代に、あるアイルランド人のブローカーが、 有名犬舎から仔犬を買い、自分の管理下に仔犬を育てたり、有名犬舎で、ある程度期待された犬が思うように育たなかった場合、その仔を買い受けて、その後に日本に輸出するというやり方をし、それが犬舎主には知らされていなかったのです。国内に生存すると信じていた犬舎主、ブリーダーたちは事実を知り激怒!そして、日本がどのような国なのかを調べて、二度と日本向けには輸出しないとブリーダー間で約束したのでした。

今現在、日本側でも輸入の規制が変わり、イギリスはヨーロッパ大陸と同様に扱われるようになってしまいました。それは、スウェーデンも同様です。イギリスの場合は ユーロトンネルの完成で、狂犬病の発生国と地続きであると判断されたことが原因ですが、いまのところ、狂犬病は発生したことがありません。
仔犬で日本に輸入できる国は、まだあります。詳細は以下でご覧ください。

動物検疫に関する規制



最近では、冷凍精子を輸入し、人工授精により繁殖をするというやり方も多くなり、日本でもかなりの成功例が確認されています。
しかし、それに関しても多くの問題があります。(多くの場合、両親犬の健康問題をデータによって管理していないために、とんでもない遺伝性疾患を持った仔犬が誕生する可能性が強く出ることがあります。)オス犬の側も、どんなメス犬に冷凍精子を使われるのか、スタッドオーナーは、現地に赴き、確認するべきだと私は思います。画像や映像を見るだけでOKしてしまうのも、愚かな判断です。それで遺伝性疾患が出た場合、多くはメス犬のオーナーに責任があるようにされてしまいます。

仔犬の育つ過程をスカイプで確認するのは、当然でしょうが、それでも心配は尽きません。

それだけではなく、イギリスのブリーダーたちは、日本に行かせたくないのです。
それは、以前の記事にも触れたことがありますが、いくつかの理由があります。
新しい物も含め、主なものを箇条書きしてみます。

1) 気候が犬種に合わない。(主に夏の高温多湿)
2) その後の繁殖管理ができず、どんどん繁殖されてしまう。
3) 転売されて、どこかの東南アジア国にも輸出されてしまう。
4) 東洋人は犬を食する。
5) 他の輸入国の犬とむやみに繁殖に使われてしまう。
6) もう飼えないと言われても、そう簡単に引き取りにいけない。
7) ミックス犬を繁殖するために使われてしまう。(ラブラドゥードルなどです)
8) 繁殖のために「繁殖不可」の犬を輸入しているブリーダーがいる。
9) ペットの輸入代理人が異常な高額で 犬を販売している。

などなどですが、 5)は、ゴールデンの場合など、イギリス系とアメリカ系を平気で掛け合わせる人もいます。ゴールデンは、時間をかけてアメリカ側で変貌してしまったので、アメリカが変わらない限り、イギリスのブリーダーは他国で繁殖に使われることを嫌います。
輸出国側で「繁殖不可」とされている犬を輸入して繁殖しているブリーダーがいることは、大きなネックとなっています。遺伝疾患は、隔世遺伝が一番多く出ます。そして、そんなことも承知で繁殖していることが、イギリスブリーダーを激怒させました。

そして、3)と4)の近隣国への転売の心配!
この写真は、中国での食肉用にされる仔です。まさにゴールデンレトリバーです。
中国では、レトリバー種は大型で多産なので 食肉用に向いていると言われるそうです。(-_-メ)
しかし、元を辿ると、最初は食肉用に輸入されたゴールデンじゃなかったと思いますが。。。

文化の違いに何か言うつもりはありませんが、屠殺の仕方が、あまりにも残酷なので、東洋人を十把一絡げにされている手前、中国、韓国の犬食文化には辟易とさせられています。



長くなりますので、今回はここまでとします。
その2では、イギリス側の輸出業者に関して触れてみたいと思います。


BFN・・・・(^o^)/~~~

 

12 件のコメント:

  1. 今日のブログは大変ショックでした。

    高温多湿、確かにそうです。ゴールデンとか長い毛の仔は可愛そうです。
    それに高値で売られているのも事実ですね。

    中国でも肉食用にゴールデンレトリバーですか、はァ~、、、、この仔の目は悲しすぎます。
    韓国では赤犬がいまだに堂々と食されているようです。
    オリンピックの時は政府の命令で一時的に看板を下ろしたりして閉店していたようです。
    いつか日本人のブログで経験の為犬を食べました。ととんでもない事を載せておられる方がいました。

    私もベジタリアンやヴィーガンではないので偉そうなことは言えないのですが・・・。

    熊本で食用の専門の馬(サラブレッド系ではなかったです)を飼っている所をテレビでみたときは本当に辛かったです。
    現実を受け止めなければならないでしょうが、いつも接している馬なので、とてもショックでした。

    じゃあ、牛や豚、鳥はいいのかと言われると二の句が付けない私です。
    命あるものを頂いているという事に感謝し、無駄な事をしてはだめだと思い、自分を戒めなければならないとも思いました。

    B&Jさんの言われようとしている観点から外れていると思いますが、私はこれらがとてもつらいです。

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    1. cocoさん、こんにちは〜★
      今週末はバンクホリデーなので、またちょっと忙しくしていました。(..;)
      仰る通り、食肉については、難しいですね。。。
      弱肉強食ということを考えると、頭脳を一番の武器にしている人間ですから、肉食を否定することはなくても良いと思っています。そして、美味しくて栄養価の高いお肉をいただけることに感謝して、そのために育てた動物たちには、苦しむことなく一瞬で屠殺することが義務のように感じます。
      中国韓国での食用犬たちは、何でも良いのだそうです。ですから超大型犬のセントバーナードなども半年でおおきくなるために使われるようです。。。(-_-;)
      馬の場合も、競走馬であれ、走れなかったり、怪我が治らないとなった場合は、よほどの種馬じゃない限りは、お肉になるようです。コーンビーフの缶詰などは、お馬さんが多いみたいです。
      考えてみれば、植物だって同じ事です。

      今回の記事は、日本人の意識を、もう少し違う方向に向けないと、いつまでも正規に良い犬を繁殖できないという結果になることをお伝えしたいのです。
      でも、すでに、変なメールをいただきました。ご商売に影響がでるからみたいですね。呆れてます。(-_^:)

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  2. カピラ小坂2014/08/26 23:29:00

    色々と考えささられる一件ですね。おっしゃることはよくわかりますし共感するところもあります。が 4はどうも?東洋人を十把一絡げにされている野はいささか悲しい限りですがマア昔私もモナコで日本人と言われるまで6つほど東洋の国を言われたりしましたから区別がつきにくいのかも。日本でもまだまだ少ないですが何かと運動をしてるグループは今出てきています。でも確かに飼い主もショップももっと勉強する必要はあります。悲しいかな、まだ遠いことでしょうぁ?なさけないことです。

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    1. カピラさん、こんにちは〜★
      その2をアップしたいのですけど、雑事に追われて、なかなか。。。
      その間に、変なメールを送ってきたゴールデンのブリーダーもいましてね、自分だけがよければ犬種の向上なんて考えないという方のようです。(-_^:)
      これは、日本の文化が作ってしまったようにも感じます。だんまりを決め込んだり、人を下に見たいという願望があるような人がブリーダーでは、何の進歩もないですね。

      東南アジアの国々も同じだと考えている人も多いのですが、犬肉を食するのは、全てが中国系の人々です。
      残念ですが、タイ人も日本人も、犬肉を食する人々と思われています。そこへきて、いきなり成金になった中国の人達がヨーロッパに来て繰り広げる罪悪な行動が、輪をかけて東洋人嫌いを招いています。
      とにかく、スーパーも含めて、お店の店員の態度が、私が越してきたころよりも悪くなりました。。。(-_-;)
      日本人です!という文字を書いたものを着てある来たい心境です。。。

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  3. お久し振りです♪
    ずっとコメントしそこねててやっとパソコンの前に落ち着いて座れています(^^;)
    マンディさんの動画観ました!
    迷いのないシザーさばきでした。
    トリマーは最終的な形をまずイメージしてからカットに入ります。
    マンディさんは本当に明確に頭の中にイメージ図が出来上がってらっしゃるんですね。
    素晴らしいです!そしてあの持ち手が付いたコーム私も欲しいです(笑)
    とても持ちやすそう!
    あ、シザーさばきは大胆に見えるのに対しコームさばきが繊細。勉強になります!
    シザーの持ち方や動かし方も違いますね。
    何度も観てしまいました♪という今も観てます(笑)

    ある国で野良犬が消えたそうです。
    すべて食肉になるために某国が連れて行ったとか…
    うちの社長が愛してやまないヨーキーやペキニーズも同じです。
    アメリカなどではなくイギリスのヨーキーやペキニーズが好きなんです。
    が、今イギリスから連れてくる事は不可能です。
    恐らく理由は同じだと思います。
    他国の方から見れば東洋人はみな同じに見えるのでしょうね…
    こちらからみれば西洋人はみな同じに見えるのと同じですね(^^;)
    ゼッケンでもつけたいですね・・・

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    1. おーみさん、こんばんは〜★
      お久しぶりです☆ お元気そうで何より!!
      トリミング動画、お役に立ちましたか? マンディさんはトリマー資格がある方で、自宅にグルーミングルームがあって、連絡をしてきた人にだけ安価でトリミングしてくれます。だから4頭のショードッグも毎週のようにショーに出るので、ハサミ裁きが良いでしょ!
      持ち手の着いたコーム、けっこうお安いの!梳きばさみ同様で、このメーカー、日本では販売してないみたい。。。よかったらメールください!

      あぁ、、、やはりね。。。天安門広場って、世界で唯一鳩のいない広場でしたね。。。今、イギリスでも鳩が病気を運び、建物を汚染するからということで、何らかの処置がされたみたいですけど、、、最初からいないのは、天安門だけだったらしい。。。(-_^:)
      もうね、、、公共の場でのマナーのなさに、イギリス人達は辟易としているのです。。。
      英語も話せないのに、イギリスの大学に留学してきて、やりたい放題。自国の癖をそのまま持ち込んで、人の家の庭先で排泄(大も!!)するので、犬よりも始末が悪いと言われます。
      そこへきて、ソシアルネットワークやYouTubeで、実態をガンガン流されますから、常識あるブリーダーは東洋には出せないと判断したみたいです。。。
      ほんと!!ゼッケンつけたいわー!!(-。-;)

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  4. ご無沙汰してます。
    なかなか興味深い記事ですね。
    日本も犬に関しては後進国ですから、仕方ない部分もありますが、なかなか残念ですね。
    各国での違いという意味では写真や動画を見る限り、フラットは米国フラットはまだ英国フラット寄りなのかな?と感じています。
    北欧系はトリミングのせいもあると思いますが、タイプが違って見えますね。
    地理的には近いはずなのに、不思議です。

    それはそうと、ショー動画とグルーミング動画 非常に参考になりました。
    ショーに関してはやはり首を吊ったりとかしない、英国の自然なハンドリングは好きですね。
    グルーミング動画は大きな部分はでは同じようなやり方ですが、後肢の処理の仕方が思ったより大胆だなとの感想。
    最終的には好みの問題なんでしょうけどね(^^;

    こういう本場の動画は本当に参考になるので、新作期待してま~す

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    1. りょうさん、こんにちは〜★
      本当に、難しい問題です。。。。秘密好きな人達がより問題を大きくしているのですけどね。。。(-_-メ)
      そして、堂々と輸入しようとすると、秘密好きな人達のご商売に影響が出るらしいです。

      アメリカでは、イギリスからの輸入も頼っているので、スタンダードに厳しく繁殖しているようです。
      私は個人的に、イギリスよりもアメリカのトリミングのほうが理に適っているように感じています。残すべき処は残すとして、猟犬として、自身を守るようにグルーミングしているように見えます。北欧になると、その考え方よりも、如何に形を強調して良く見せるか!と言う拘りでトリミングした仔がショーに出ていますね。
      ショーでの見せ方は、私もやはり、イギリスと北欧の見せ方が良いと思います。首つりする必要って、ないと思います。
      グルーミングのビデオですが、マンディさんは、本当に基本中の基本ということでデモしてくれました。
      台に乗っている仔たちのうち、見やすいようにレバーの仔を選んだのですけど、彼女は、後肢に余分なポワ毛があったので、それを処理しています。尻尾の先端は、初めて観る人達はショックだったみたいですけど、ゴールデンも同じで、ホックとのバランスも一気に取れて、その後、尻尾全体を整えるのも楽になります。

      そう、、、最終的にはジャッジと同じで、好みの問題みたいですね。。。(-_-;)
      動画、これからも撮りたいと思っています。でもね、現像ソフトが、今ひとつ言うことを聞いてくれなくて。。。困っているのですよ。。。PCが限界なのかも。。。(v_v)

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  5. ゴールデンの仔の写真が・・・・><;

    胸が詰まります・・・・

    その2~楽しみにしてますね^^

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    1. ABIママさん、こんにちは〜★
      ご無沙汰しちゃいました1お元気そうで、何よりです!(*^^)v

      記事のゴールデン、、、胸が詰まりますよね。。。(v_v)
      食文化に何か言うつもりは毛頭ないのですけど、せめて、苦しむことなく屠殺して上げて欲しいです。
      それでも犬って、察知力があるから、牛や羊のようにはいかないと思うのです。。。

      色々と雑事に追われていて、なかなかその2が書けないのですよ。。。
      ちょっぴり待っててくださいませね!(^^ゞ

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  6. 毎日~泣けちゃうね・・・・・9月のカレンダー・・・・・

    事後承諾ですが~BLOGでJ君の事~書いちゃいました^^;
    だって~~~今朝~カレンダー1枚めくり~~~泣いちゃいました。

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    1. ABIママさん、こんばんは〜★

      そうなんです!!0月になっちゃって、カレンダーめくったら、思わず涙がポロポロと。。。(;。;)
      恋しいです。。。本当に彼がいて欲しいと思うことが多くて。。。
      もちろん、今のフタリに助けられていますけど、ジャスパーの存在は大きい。。。

      ABIママさんのブログでご紹介くださって、ありがとうございました。
      とっても嬉しかったです。ありがとう、ありがとう。。。

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